2006-04-01

VHF ACARSのデコード

Kinetic Avionic SBS-1 SSR(二次監視レーダー)の受信 鳳文書林出版販売 航空図、航空関連書籍販売
ACARSのデコードは、有名なWACARSやacarsdなどのデコードエンジンが使えますが、あえて自作してみようというためには、ある程度仕様がわかっていないと作れません。 VHFもHFのACARSもARINCで仕様が定められていて、仕様書は有料で入手できるようです。しかし、わざわざ購入するのもなんなので、VHFのACARSについてはネット上に情報があったので、まとめてみると以下のようなことになっています。 変調方式:AM変調 MSK 2400ボー(1200Hz/2400Hz) 符号化:NRZI ASCII 7bit パリティ奇数 LSBから送出してからパリティ(フレーム長8bit) ビットシンク:「+」「*」の2文字でビットシンクはパリティは1で固定 フレームシンク:<SYN><SYN>の2文字 メッセージ:<SOH>から<ETX>か<ETB>まで エラーチェック:16bit CRC-CCITT(パリティ込みでチェック) バケットの終わり:<DEL>でパリティは1で固定 となっているようです。 ビットシンクの前に2400Hzが16フレーム長を送ることになっていますが、実際にはもっと長く送っている場合もあります。仕様上1200ボーもあるようですが、実際に受信した所では聞いたことがありません。 VHFのACARSのデコードですが、MSK2400ボーというのはちょっと難しいと思います。2400ボーで1200Hzですから、1ビットで半周期しか信号はないわけです。仮にゼロクロスでデコードしようとしても、余裕はありませんからノイズ等でクロスが増えてしまったり、ビットシンクがずれてしまうとエラーになってしまうでしょう。 ACARSのデコーダーは、プロトタイプまで作成していますが、デコード能力がWACARSよりちょっと劣っていたので、現在お蔵入り状態で、チューニングしないとだめかなと思ってます。 ただし、WACARSよりはボリューム調整は、簡単(というかほぼ調整不要)に設計はしてあります。そのせいなのか能力がいまいちなのかもしれません。

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