2006-04-21

ソフトデコーダーでいろいろ受信してみる(2)

前回は船舶系で終わってしまったので、今回は航空系です。

ACARS

Kinetic Avionic SBS-1 SSR(二次監視レーダー)の受信 アペックスラジオ AOR受信機、航空、気象受信関連商品販売

航空系だと最もメジャーなのがVHF ACARSではないでしょうか。デコーダーもWACARSをはじめ、有償なものまでいろいろあります。日本国内では周波数は、131.45MHzがメインで、他に131.25MHzと131.95MHzがあります。131.95MHzは最近運用が始まったのですが、東京や大阪などの過密地帯向けに運用されているようです。東京では比較的よく受信できますが、通信頻度は高くありません。 あとは、HF ACARSといわれているHFDLというのがあります。名称通りHF(短波)で通信されているもので、現状ではデコードできるのは、PC-HFDLというソフトぐらいはないでしょうか。HFという電波の性格上、近くでも受信できなかったり、遠くの飛行機のデータが受信できたりということがあります。

SELCAL

SELCALというと、航空系と船舶系と両方あります。航空系は、プロトコルからANNEX SELCALといわれることもあります。このSELCALは、航空機側から管制へ自機の識別のため送信されるもので、通常はHFの管制(洋上管制)の音声通信で使われているものです。AirNavという有償のソフトウエアでデコードできます。その他にもあるようですが、特に有名なものはないようです。

SELCALはいわゆるデュアルトーン(2つの音を同時に出す、DTMLともいえる)で2回送るだけで、データー通信とはいえるかどうかはわかりません(しかし、作成は試みたことはないですが、デコードは意外に難しいかもしれません)。

こんなところでしょうか、航空系は船舶系よりもあまりデータ通信が多くないと思えるのですが、航空機からの電波は陸でよく受信できるということもあり、趣味とされている方も多いようです。

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